SedexによるSMETAの協力的是正措置が要求される指摘事項(CAR)および指摘事項タイトルに関するコンサルテーション
Sedexは、認定監査会社(AAC)、バイヤーおよびサプライヤー会員企業、ならびに外部ステークホルダーとの広範な協議を経て、2024年9月に現行のSMETA監査基準である、SMETA7をリリースいたしました。以降、全世界で71,000件以上のSMETA監査が実施されました。全体としてのフィードバックは良好であり、特に職場要件(Workplace Requirements)の明確化、協力的是正措置が要求される指摘事項(CAR)の新規導入、新しいマネジメントシステム評価が高く評価されています。一方で、ステークホルダーからは、さらなる改善が必要な具体的な実務上の課題も指摘されています。
これを受け、Sedexは2026年第1四半期を通じて体系的なコンサルテーションをグローバル規模で実施いたしました(2025年11月のUK Xchangeカンファレンスでの初期的な意見収集も含む)。本コンサルテーションでは、SMETA7における一貫性、利用しやすさ、影響力の向上において重要とされた2つの優先分野、すなわち協力的是正措置が要求される指摘事項(CAR)および指摘事項タイトルに焦点を当て、意見募集を行いました。なお、基礎となる職場要件(Workplace Requirements)自体の変更は検討対象には含まれていません。
協力的是正措置が要求される指摘事項(CAR)
CARとは、2024年9月に新規導入された指摘事項の種類です。これは監査において指摘される問題のうち、解決までに長期的な改善活動や、複数のステークホルダーとの協力が必要とされるタイプの指摘事項です。
CARには一般的な不適合事項(NCs)と違い、問題の深刻度、推奨される是正期限、検証方法(是正が完了したかの確認手段)が設定されていません。また、監査員がその場で是正措置を検証することができないため、プラットフォーム上でCARを「クローズ」のステータスにすることができません。 現在、強制労働、責任ある採用、児童労働、生活賃金、差別の禁止などを含む14のCARが設定されています。
本コンサルテーションでは、主に以下の3つの課題が一貫して指摘されました:
- CARが特定された後の協働および是正
- 是正措置の進捗に対する実証とモニタリング
- (特に)バイヤーにとってのCARの優先順位付け
すべてのステークホルダーにおいて、「CARが特定された後の協働および是正」が最も優先度の高い改善領域とされました。支持が高かった解決策は以下の通りです:
- テーマ別の協働および是正方法に関するガイダンスの提供(89%)
- 進捗を示すための段階的ステップをプラットフォーム上に導入(68%)
- CARリストの縮小(64%)
指摘事項タイトル(Issue Titles)
指摘事項タイトルとは、監査員が発見した指摘事項を報告する際に使用するSedexにより作成された問題リストです。各タイトルには、検証方法(是正が完了したかの確認手段)、問題の深刻度、推奨される是正期限が設定されています。SMETA7のリリース時には軽微な更新が行われましたが、混乱を最小限に抑えるため当時は変更を限定的に留め、今回あらためて全面的な見直しを実施することとなりました。
本コンサルテーションでは、主に以下の3つの課題が一貫して指摘されました:
- 検証方法(主にフォローアップ監査による、是正措置レビュー)の実行可能性
- 適切な問題の深刻度設定
- 指摘事項タイトルの正確かつ一貫した選択
ステークホルダーにより支持が高かった解決策は以下の通りです:
- フォローアップ監査が求められる指摘事項の基準の明確化(77%)
- 監査情報が顧客に公開される前に、監査対象サイトが選択された指摘事項タイトルに異議を申し立てることを可能にする(60%)
- 指摘事項タイトル全体の数の削減(57%)
エンゲージメントと成果
本コンサルテーションには、バイヤー、サプライヤー、監査会社、その他の関連団体を含む1,000名以上のステークホルダーの皆様にご参加いただきました。ワークショップ、ウェビナー、アンケート、解決策の優先順位付けセッション、個別ミーティングなど様々な方法を通じて、多様な業界および地域における皆様の意見が反映できた結果となりました。
今後のステップ
コンサルテーション結果を踏まえ、Sedexは現在、今後のステップに関する検討と協働改善の段階へ進んでおり、会員企業およびその他のステークホルダーの小規模グループと緊密に連携しながら、改善策の設計と実施に取り組んでいます。
すべての取り組みは、ETI ベースコード、ILO 条約、人権デューデリジェンスに関する国際的な期待事項、そして関連する各種規制に引き続き整合して進めていくことに変わりはありません。
Sedexは、本コンサルテーションにご参加いただいたすべてのステークホルダーの皆様に、貴重なご意見と実践的な知見をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。今後も、認定監査会社(AAC)を含む会員企業の皆様とともに、本プロセスで特定された優先的な改善事項の実現に向けて協働を続けてまいります。
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