SMETA監査
SMETA監査 (Sedex Members Ethical Trade Audit (SMETA)) は、世界で最も広く使われている倫理監査フォーマットの一つです
SMETAとは?
SMETA 。SMETA は、Sedex4 つのピラーである 労働、安全衛生(H&S)、環境、企業倫理の領域をカバーしており、監査員が、責任ある事業慣行のあらゆる側面を網羅した高品質の監査を実施できるように設計されています。
SMETA は、サプライヤーが複数の顧客と 1 つの監査データを共有することによって、複数の顧客の要件を満たし、倫理監査の重複を減らすことができるように設計されています。
SMETAの3つの要素:
- 倫理的貿易監査を実施するための共通の最適なベストプラクティスガイダンス
- 共通の監査報告書のフォーマット
- 共通の是正処置計画のフォーマット
毎年約20,000件のSMETA監査レポートがSedexプラットフォームにアップロードされています。
各SMETAには、SMETAが適切に検証されていることを保証するために、固有の参照コードが割り当てられています。SMETAは、通常のサイト監査、または Sedex オフライン監査ツール (Offline Audit Tool) で使用することができます。SMETA は、英語、スペイン語、中国語にて利用可能です。
SMETA ワークフロー ガイダンス
Sedexの初めての利用で、倫理的監査とSMETAについてもっと知りたいと考えていますか?
以下のガイド資料は、SMETAの準備をしているサプライヤー、SMETAを使用している監査員、サプライヤーの監査を必要としているバイヤー全てが参照できます。
SMETA 6.1の変更点と改善点
Sedex は、SMETA を定期的に見直し、責任ある調達の現在のニーズが満たされていることを確認し、法 律の変更に伴い内容の更新を行っています。
SMETA は、Sedex ステークホルダーフォーラム(SSF)によって開発され、維持されています。SMETAの最新版であるSMETA 6.1は、2019年5月に更新されました。
下記は、SMETA 6.1で変更された一部です:
- 移住労働者の定義を修正し、労働者の国籍を記録するオプションを追加
- サイトの座標/GPS位置を追加するオプションの追加
- GDPRを参照するためのデータ保護の更新
- 監査員が国連制裁国拠点の労働者の国籍を追跡できるように変更
- “Worker Wellbeing Assessment” セクションの追加
変更点についての要約ガイドは こちら。
Sedex Advanceにおける不適合事項繰り越しに関する改善
Sedexは、ノンコンプライアンス(不適合)を繰り越すための Sedex Advance の機能を改善しています。これにより、既に実施された監査の報告書において、「過去の未検証のノンコンプライアンス(不適合)(以下:Open NCs)」を処理するプロセスが追加され、重複を回避し、不必要なOpen NCsを Sedex Advance から削除することができるようになりました。
この機能により、Sedex 会員と監査員は監査データの品質管理が可能になり、現状のノンコンプライアンス(不適合)と過去のOpen NCsの妥当性が確認できます。
この新しいプロセスを導入すると、Sedex Advance上で、Open NCsの「クリーンアップ」を1回限りで実行します。新しく公開された定期監査によって置き換えられたすべてのOpen NCsは、自動的に閉じられ、“superseded”という新しいステータスに変更されます。
今後、サイトで新しい定期監査が開始されると、初回完全監査または最後の定期監査までさかのぼる全てのOpen NCsは、新しい定期監査に繰り越されます。新しいプロセスについての詳細は、 コンプライアンスの繰越プロセスに関するFAQを参照してください。
よくある質問
2020年6月30日までの最長、SMETA6.0を基に部分的なフォローアップ監査を実施することが可能です。
実施月通知 (Semi-announced) 監査を実施する際に決める監査予定の期間を、監査員がSMETA 6.1の使用を開始する日の前後のいずれかに設定することをお勧めします。そうすることにより、SMETA 6.1施行日と監査実施日が重なることを防ぐことができます。
SMETA 6.1は、英語、スペイン語、北京語でご利用いただけます。英語以外の言語でのレポートやCAPRが必要な場合は、英語を含む二言語である必要があります。
下記に関して理解することができる説明資料を用意しております。
・SMETAで期待できること
・監査を受ける前に準備すべきこと
・ノンコンプライアンス(NCs – 不適合)への対処方法
Guidance on Operational Practice and Indicators of Forced Labour(強制労働の慣行と指標に関するガイド)
強制労働が実際に発生している、発生している可能性がある、または今後発生し得る兆候を見極める方法を、監査員と監査を受ける方を対象に説明している資料です。
SMETA supplement for service providers(サービス提供者のための SMETA 補足資料)
Sedex 会員企業の事業所、またはリモートで勤務しているサービス提供者やフリーランサーの労働条件を評価するための補足資料。
その他の説明資料に関しては、Sedex 会員向けにSedex e-Learningにて公開しております。
Sedex Advanceは、第一者監査、第二者監査、第三者監査のあらゆる種類の倫理監査を受け入れています。
- 第一者監査:内部監査。組織内で、組織独自の監査リソースによって実施される監査。これにより、外部監査員が訪問する前に指摘事項を浮き彫りにすることが可能です。
- 第二者監査:バイヤー、もしくはバイヤーの代わりの組織が取引先やサプライヤーに実施する監査。これにより、バイヤーとサプライヤーが改善に向けて一緒に取り組むことが可能です。
- 第三者監査:独立した認証機関、登録機関、または同様の第三者機関が実施する監査。ほとんどの Sedex 会員が利用している監査手段であり、より公平な監査手段として広く利用されている。
上記の監査手段はすべて広く認知されている手段ですが、実際に監査手段を選ぶ際にあたり、必ず取引先に要求事項を確認ください。
現地の法律を確認する
NATLEX Database(NATLEXデータベース) とは?
国際労働機関(ILO: International Labour Organization)が管理する各国の労働・社会保障・関連人権法のデータベース-で、お住まいの地域の法律を確認することができます。一部の監査機関がこのようなサービスを提供している場合もあります。
その他のリソース
The Ethical Trading Initiative (ETI)( が、倫理・社会的監査に関する役立つ情報を多く公開しております。
Sedexでは、SMETA利用者皆様から寄せられるフィードバックをSMETAの今後のアップデートや説明資料を作成するにあたり随時参考にしています。
以下のフォームに記入ください。
コロナウイルス流行下におけるSedex会員向けガイド
Sedex のガイダンス文書 はバイヤー、サプライヤー、監査機関に以下の情報を提供することを目的としている。
- 労働基準遵守の管理に関するガイド
- SMETAの明確なプロセス
コロナウイルス流行下・流行後の両方。
Sedex は、状況の進展に応じて本ガイダンスを定期的に見直しています。